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マス・マーケティングから個の時代へ

 最近“食ネタ”が多いというご指摘をいただきましたので、今日は純粋な温浴ネタを書きます。

 弊社の新入りスタッフN(年齢不詳の人妻)が住む都内某所の近所には、年間60万人の集客を誇る超繁盛店のスーパー銭湯があります。

しかし、彼女はそこへ行ったことがないそうです。

彼女は、決して温浴施設が嫌いというわけではないのです。

「何故行かないの?」
と聞くと、
「混雑していて、お湯が汚れていそうだから。」
とのことでした。以前静岡に住んでいた時には近くに大手チェーンのスーパー銭湯があったそうですが、同じ理由で行かなくなったとのこと。

年間60万人と言えば、普通の平日でも1,200人。休日には2,000人~3,000人以上の客数になります。

確かに、それだけの人が次々と入浴すれば、いくら塩素殺菌と濾過循環をしていても、お湯の清潔度を維持するのは大変なことです。

その店は繁盛店なので、経営的には今はそれでもいいのかも知れませんが、一方で卒業していく温浴ファンがいるというのは看過できないことです。

 いつも、「温浴施設を定期的に利用する習慣のある消費者はまだ一部しかいない。もっと多くの人が温浴施設を利用するようになるにはどうすればいいのか?」を考えているのですが、せっかく新たに温浴施設を利用する人が増えても、卒業されてしまっては、元も子もありません。いつまで経っても温浴マーケットは拡大できないではありませんか。

 もう、1日何千人もの人が次々に入る風呂、ゴロゴロと大勢の人が寝そべる大広間。そういった大量集客型のビジネスモデルでは、消費体験を重ねて目の肥えた消費者を満足させることは難しくなってきているのです。

経営的には困ったことですが、「空いていて誰もいないお風呂が好き」という意見があるのも、同じことだと思います。

ある日帰り温泉のホームページでは、「露天風呂付き貸切個室」のページビューがダントツに多いそうです。

箱根天山の設計をした海老沢先生も「望月くん、これからは個のマーケティングだよ。」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。

大衆のためのビジネスであった温浴施設が、いかにして個の欲求に応えるのか。目が肥えて行く消費者をいかにして納得させるのか。

実際に、このテーマへの取り組みとして
・家族風呂の充実
・休憩コーナーの桝席化
・休憩コーナーの分散化
・化粧コーナーのブース化
・化粧品、アメニティのバリエーション充実
・トリートメントサービスの充実
・レストランの1名席、2名席の充実
・レストランの個別空間づくり
・会員への個別対応

などの事例がありますが、こういった発想が温浴ビジネスの転換点になっていくのだと思います。

Yunohanakazokuburo

長湯温泉かじか庵「ゆの花」の貸切露天風呂付き個室
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  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
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