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温浴施設の価値(1)

 以前から機会あるごとに申し上げているのですが、温浴施設の価値は「安さ」にあるのではなく、「ありがたみ」にあと考えています。

確かに、施設が新しくいろいろな温浴設備が揃ったスーパー銭湯が500円前後で利用できたりすると「安い!」と嬉しく思うことはあります。

生活に必ず必要なもので、ある程度品質に対する相場価格が決まっているものなら、あとはそれを入手するための利便性と価格が問題になるのは理解できます。例えば電話代が確実に安くなる方法があれば、ほとんどの人はそれを選択するでしょう。

 しかし、温浴施設はどうでしょうか。ただ単に入浴するだけなら、今やほとんどの家庭に浴室があるので、わざわざ外出して時間とお金をかけて入浴しに行く理由にはなりません。温浴施設は、必ずしも生活になくてはならない存在ではない(一部マニアは除きます)のです。

 では、何を求めてたくさんの人が温浴施設に行くのでしょうか。それは身体を洗うという基本機能以外の、自宅にはない何か特別な価値があるからなのです。「足が伸ばせる大浴槽」「天然温泉」「サウナ」「水風呂」「岩盤浴」「マッサージ」「風呂上りの生ビール」…具体的にどんな価値を提供するかは施設によって違いがありますし、ひとりひとりのお客様も少しずつ違うものを求めています。

ちょっと集客が不振だったり競争が激しくなったりすると、すぐ割引券を配付したり、料金設定を下げてしまったりするケースを見かけますが、これは元の値段を知っているリピート客がちょっと喜ぶだけで、多くの場合、収益性をますます悪化させる結果に終わります。その最大の理由は温浴施設の価値が「安さ」にあるのではないからです。

また客単価ダウンを嫌って値下げや割引はしないのですが、極端なコストカットに走るケースもあります。シャワーの水量を節水したり、シャンプーのグレードを落としたり、浴槽水の換水頻度を落としたり…。これも短期的には利益増につながるかも知れませんが、長期的には客離れとなる可能性が高いやり方です。その最大の理由は温浴施設の価値が「ありがたみ」にあるからなのです。もともと生活必需ではない温浴施設は、コストカットによってありがたみが薄れるとその存在価値まで失ってしまうのです。

 

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